ティオン・バル

人気のカフェやインディーズブランドのブティック、アイコニックな壁画などに彩られたティオン・バルは、地元のアーティストやクリエイティブ系の人々、それに文化愛好家たちが集う場所になっています。シンガポールで最も歴史のある住宅街のひとつであるティオン・バル。長い年月のうちに、現代的なものと伝統的なものがひとつに融合し、独特の雰囲気をまとったエリアとして知られるようになってきました。

個性を表現できる雑貨を探している人も、自分のアート作品のインスピレーションを手に入れたい人も、この便利なガイドがきっと役に立ちます。

周辺地域:ティオン・バル
全店、ティオン・バルMRT駅近く
1. ティオン・バル・ベーカリー
ティオン・バル・ベーカリーの料理の写真

インスピレーションを求めて散策に出かける前に、腹ごしらえが必要です。一日のスタートは1 ティオン・バル・ベーカリーでの朝食から。この職人ベーカリーでは、焼きたてのパンやサクサクのクロワッサン、おいしいペストリーが楽しめます。中でもおすすめなのが、この店オリジナルの「クイニーアマン(パン生地にバターと砂糖をたっぷり使った、サクサクのペストリー)」や「アーモンド・クロワッサン」です。

 

2. キュレーテッド・レコーズ

曲作りのインスピレーションが必要な方は、2 キュレーテッド・レコーズへ。たくさんの刺激が耳から飛び込んできます。メインストリームのポップスからインディーズ系のフォーク、はたまたフランスのバロック・ポップや90年代のラップ・メタルまで、様々なジャンルのビニール盤のレコードが1,000枚以上ストックされている、音楽ファンの穴場的なレコードショップです。

 

3. デジオサート・ギャラリー
デジオサート・ギャラリーのアート展示

3 DEGIOSART Galleryは、ビンテージの家具や絵画、アンティーク、そしてヨーロッパやアジアのアート作品が並ぶ、独特な雰囲気のアートギャラリー。自分だけの個性を余すところなく表現したいコレクターにはぴったりの場所です。ギャラリーの創設者ジュゼッペ・デ・ジオーサは、子供時代を過ごしたイタリアでの体験が、無意識のうちに美やクリエイティブに対する感覚を植えつけたのだと語ります。そして、それがシンガポールにアートギャラリーを開くことにつながったのです。

ファッション好きなら、デジオサートの隣にあるDGAスレッドも要チェックのスポットです。デジオサートのファッション部門とも言えるこのブティックでは、ビンテージ風のファッションアイテムやジュエリー、アクセサリーを取り揃えています。

 

4. ビンチョー(備長)
伝統的なコーヒーショップの雰囲気を残したビンチョーのエントランス

ランチタイムは4 ビンチョーへ。ここは創業70年という老舗の「コピティアム(地元の伝統的なコーヒーショップ)」ですが、夜には焼き鳥レストランとして営業しています。昼間は「ミーポォ(黄色い平卵麺)」や「カヤ(ココナッツと卵でつくった伝統的なジャム)トースト」などのシンガポールの定番料理、夜にはカクテルやおまかせスタイルの料理を提供しています。メモ:ここでは、シンガポールの映画監督、エリック・クーによる人気映画『Mee Pok Man』のロケが行われました。

 

5. セン・ポー・ティー・ガーデン
ティオン・バルのセン・ポー・ロードの鳥カゴの壁画を眺める若いカップル

インスピレーションの源はアートギャラリーの中だけにあるわけではありません。静かにスケッチをしたり、文章を書いたり、あるいはアイディアを練り上げたいという人にぴったりなのが、5 Seng Poh Tea Garden。ティオン・バルの中心に位置するこじんまりとした公園です。

ティオン・バルには、古き良きシンガポールの雰囲気を今に伝える壁画も数多く点在しています。中でも、エンドワット・ストリート73番地とセン・ポー・ロード69番地の2カ所は特にアクセスしやすく、散策のスタートポイントとして最適です。

 

6. アートブルー・スタジオ
アートブルー・スタジオのエントランス

東南アジアでの現代アートの発展の歴史に興味のある人におすすめなのが、6 ArtBlue Studio。ここは、ベトナムの有名な現代アーティストたちの作品を展示しているアートギャラリーです。オーナーのプオン・グエンから詳しい解説を聞くことができます。

 

7. グレー・プロジェクト
グレー・プロジェクツのギャラリースペース

7 グレー・プロジェクツは、2つのギャラリー、ライブラリー、レジデンス用のアパート、そしてスタジオを持つ非営利のアートスペースです。文化愛好家やクリエイティブ系の人々が交流し、美について語り合う場となっています。多彩な才能を持つ人々やジャンルにとらわれない活動を展開している人々にとって、ここは豊かなインスピレーションやアイディアをキャッチできるスポットとなっているのです。

 

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