ノース・ブリッジ・ロードとスタンフォード・ロードが交差する場所に、独特のくぼみを描くクリーム色のファサードの大きな歴史的建造物があります。

この建物がキャピタル・ビルです。現在、隣接しているキャピタル・シアターやスタンフォード・ハウスとともに大規模な改修が行われていますが、2015年には、シンガポール初の高級複合施設として再オープンします。

完成時には、高級ホテル、住宅、最先端シアター、映画館、ショッピングモールが入る予定です。

注目の的

ナマツィー一族の依頼により、建築事務所キーズ&ダウズウェル(Keys & Dowdeswell)が当初設計したネオクラシカル様式の建物が完成したのは、キャピタル・シアターの完成から4年を経た1933年のことでした。

交差点に面してポルチコのある印象的なファサードのこの建物は、シンガポール屈指の特徴ある街角の背景になりました。

巨大な広告看板にはキャピタル・シアターで上映中の最新映画のポスターが飾られ、街行く人やドライバーたちの注目を集めました。看板そのものが、ランドマークそのものとして親しまれていたのです。

伝統息づくディテール

キャピタル・シアターは確かに、そのオープン以来、シンガポール第一の映画館として数十年間にわたって同国の映画シーンの中心でした。

空調が完備された初の映画館の1つだったこの映画館の自慢は、アールデコ様式のエントランスと、張り出した曲線的な庇。アーチ型天井の屋根は、12星座を青と白のタイルで装飾した円形のドームとなっており、舞台脇にはペガサスと騎手の彫刻が据えられています。

この建物が歴史的要素を元どおりに復元し再オープンする時、キャピタル・シンガポールは、そう遠い昔のことではない全盛期の魅力と興奮を彷彿とさせる姿で復活することでしょう。